八訂の熱量
そうけんくんには日本食品標準成分表八訂の値を収載しています。ユーザのみなさまはそうけんくんから八訂の値を引用し、比例計算して合計値を求めることができます。現在の八訂は2020年に公表され、その後修正が数回入り、現在は2023年4月の日本食品標準成分表八訂増補2023年が最新のものとなっています。八訂増補2023年は新たに60食品が追加されたのと、既存のデータの一部修正が行われていて、そうけんくんは今月のバージョンアップで八訂増補2023年に更新する予定です。
最近の多いのは、「熱量がそうけんくんと八訂では異なっている。最新のものに反映してるのか?」というご質問です。七訂(2015年)では、熱量を算出するときに修正アットウォーター法が用いられてました。その内容を基にして食品表示基準(2015年)が作られたので、食品表示基準別表第9にも「修正アットウォーター法」で求めると明記してあります。修正アットウォーター法とは、簡単にいうと、タンパク質、脂質、炭水化物にそれぞれ4、9、4kcalを掛けて合計したものを熱量とする方法です。つまりこれまでは、日本食品標準成分表と食品表示基準とに定義の齟齬はなかったため、七訂の値をそのまま食品表示に使っても問題にはなりませんでした。
しかし八訂では熱量の求め方が大きく変更されて、アミノ酸組成によるタンパク質、トリアシルグリセロール当量、利用可能炭水化物単糖当量にそれぞれ4、9、3.75を掛けさらに糖アルコールや有機酸などの補正をして算出されています。つまり、要素がタンパク質、脂質、炭水化物ではなくなったのです。当然ですが、七訂と八訂では差異があります。そこで、そうけんくんは食品表示基準の熱量の考え方を踏襲し「エネルギー(七訂)」がもっとも普通に使う熱量だろうから初めに持ってきています。これにより過去のデータと整合性がとれるようになっています。八訂のエネルギーは食品表示基準の考え方と異なるためあまり目立たない最後の方に収載しています。このため、二つを混同されたお客様から「そうけんくんのエネルギー値が間違っている」とご指摘されるのです。
ところで、八訂増補2023年で今回新たに加わった60食品については七訂のデータが存在しないので、従来の修正アットウォーター法に基づく熱量の値がありません。それで八訂のタンパク質、脂質、炭水化物の値に4、9、4を掛けて単純合計したものを「エネルギー(七訂)」としてそうけんくに収載しました。世の中のどこにもない値ではありますが、科学的な根拠に基づく合理的な説明がつきますので、このままお使い頂いて大丈夫です。
規格書の自動変換を体験してみませんか?
規格書変換AIサービスかきかえくん無料トライアルで効果をお確かめください。
