AI・RPA業務改善規格書効率化

「教育」と「自動化」

今年で「そうけんくん」誕生から18年になります。ユーザ皆様のご愛顧のおかげで立派に成人してくれ、表示作成システムとしてはほぼ完成したのではないかと思っております。細かな法律改正対応はあるものの、食品表示法自体が今後整理され簡単になる方向に行っているので、これ以上複雑なシステムにはならないだろうと予測しています。消費者庁も簡便化、グローバル化、デジタル化を視点に食品表示の見直しを行なっているので、この予測はほぼ間違いないでしょう。2月の消費者庁「食品表示へのデジタルツール活用検討分科会」に「そうけんくん」も呼ばれており、今後の食品情報システムの展望を述べることになっています。消費者庁との事前打ち合わせでは、食品表示法を発展させた食品情報法のようなものを考えているとのことで、これはまさしく我々が持ち続けている信念と同じものでした。

食品情報システムの進化はこれで終わるわけではありません。2年前の正月、このコラムで、「教育と自動化がキーワードになる。」と述べました。そして今年はさらに「教育」と「自動化」に焦点が当たるのではなかろうかと予想しています。2年前の教育は消費者教育を意味するものでしたが、今年の「教育」は、生成AIに対する教育です。これまで生成AIによる食品表示作成は、正確性の面で実用に程遠いものでした。しかしここ半年くらい前から新しい概念のRAG(検索拡張生成)型生成AIが登場してきました。外部検索結果と組み合わせて、正確性と網羅性を担保し、従来型生成AIで起こしていたハルシネーション(妄想)をほぼ無くすものです。これを使えば食品表示作成にも威力を発揮することでしょう。今後は生成AIにどのようなRAGデータを教育するかが成功の鍵となります。

また最近、そうけんくん、けんさくん、チェックツールのお客様から、手作業でやっている食品表示作成業務をRPA(ロボット)を使って自動化できないか、というご相談が急に増えてきました。既に私の手元では、そうけんくん、けんさくん、チェックツール、インフォマート連携などほとんどがRPAで動くことを確認しています。これが実務に取り入れられれば、食品表示作成の人手不足を補い、多忙な品管担当者の補助できること間違いなしです。RPAはそうけんくんだけでなく他のシステムも動かせるので連携が極めて容易になります。今年はRPAの提案に事務局一同いっそう力を入れて参ります。複数のプランを用意していますので、ぜひ事務局までご相談ください。食品関連事業者皆様にとって品質管理業務が大きく効率化する年になることを願っております。

このコラムは、2025年1月7日にメルマガ会員様向けに掲載したものを再掲しています。法律やシステム、AI技術の状況など、当時の最新状況に基づいて執筆しているため、現在の状況とは一部異なる場合(あるいは、AIがさらに進化して過去の苦言が過去のものになっている等)がございます。当時の熱量を共にお楽しみください。(2026年10月1日)

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