愚直1割
今年で「そうけんくん」誕生から19年になります。規格書を丁寧に積み上げれば必ず食品表示になる、という原則ルールを愚直に守った19年でした。複雑な食品表示ではあるもののルールを細分化すればひとつひとつは極めて単純で、例えば「重量順」「同じ用途の添加物をまとめる」など、誰でも理解できることです。しかし、複数のルールが重なって、さらには例外規定ありで、例外の例外規定ありで、しかも一カ所の法律ではなくあちこちにまたがっているから、人間も混乱しがちでした。
食品表示作成システムは、世の中他にもいろいろありますが、そうけんくんほど精度は高くないようです。もっとも我々も最初から精度が高かったわけではなく、19年間試行錯誤の連続でした。いまだから「原則ルールは簡単」とほざいていますが、「単純なルールの積み重ねである」ことに気づくのも相当時間がかかってしまいました。他社のシステムも、原則ルールを積み重ねれば絶対にそうけんくんと同等かそれ以上のシステムになるはずです。でも出てこないのは、おそらく膨大なデータ処理に人間の思考が付いて来れず、さらには処理が完成したころにまた法律改正があって振り出しに戻るのでやる気を失ってしまうのでしょう。完成まで積み上がるのはコストばかりで、途中で放棄されてしまうのです。
無限の石積みが、そうけんくんで何とかなっているのは、おそらくチームで効率よく速度を上げてやれているからです。そうけんくんの機能は毎週行っているそうけんくん会議で、ケンケンガクガクな議論を数ヶ月間行いようやくリリースになります。例えば今回リリースする「ルールベースAIアレルゲン判定(アレルゲン表示サポート機能)」も、夏頃からずっと議論してようやくリリースにこぎ着けました。チームでやれば気が滅入った時も何とかなります。このスピリットをお客様に提供し一体となっているのがそうけんくんです。
もうひとつは「開発速度を極端に上げる」ことです。つまり法律が改正される前に石を積み上げてしまえばいいのだから、それはやはりAIの活用になります。AIプログラム開発さえもAIを使って、これまで数ヶ月かかっていた開発が2週間になるなど、目覚ましい進展がありました。出来たのが、「規格書AI変換サービス」です。規格書AI変換と謳っている似たような会社はあるけれども、それは規格書の商品情報部分だけで、食品表示に必要な原材料配合表部分のAI変換が出来ているのは、そうけんくんだけです。この仕組みを簡単に言えば、冒頭で述べた単純な原則ルールを当ててデータ整理し、AI変換する。さらに得られた回答に原則ルールを当ててまたデータ整理する。というAIらしからぬ愚直な泥臭い作業を行って精度を高めています。
愚直な作業を避けるためAIを導入している所がほとんどの中で、我々が愚直な作業に拘るのは、9割はAIでほぼ自動に行くから残り1割を100%に近づけるため。ただそれだけです。これが食品表示作成システム提供者の使命と信じています。
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