ワクテカ
新基準への切り替え、原料原産地表示が8月に固まってからやろう。そうすれば2020年3月31日の経過措置期間終了に間に合うだろうとお考えの皆様。多いことでしょう。6月29日の第41回消費者部会で消費者庁が、原料原産地表示の経過措置期間を2020年3月31日までと言っていたのを、「2022年3月31日まで」と2年間延長に修正され、加工食品の表示と原料原産地表示とが二段階で施行されることになりました。加工食品の経過措置期間も一緒に延長されるならば意味もあるのですが、二段階に表示切り替えるのも余計に手間がかかります。今度の8月に原料原産地表示が固まったら一緒に新基準にされるのがいいかもしれません。どうせ一位の複合原材料の中間製造地である(国内製造)という5文字を追加しとけばいいだけですから。
「表示は見せ方である。元々の食品やその情報は変わらないのだから、情報の伝え方すなわち見せ方のルールがわずかばかり変更されるだけである」というのが私の口癖で、講演や商談のときに必ず使うフレーズです。表示が変わって大変だ大変だ!と煽る表示の先生はたくさんいますけれども、私のようにいう人は他にお目にかかったことがありません。それは表示の先生たちが新しくなったルール側からを表示を見るからです。出来た表示側から見るとあれもこれも変わったと慌てることになります。データつまり規格書側から見るならば実は何も変わっていないのです。これが表示を作る王道です。ところが王道に背くけれども旧基準で作った表示を元のデータに返らないで見せかけだけ新基準に変えてしまおう、壁紙全部貼り替えるのは面倒だからとりあえず壁紙の上からペンキを塗っちゃおう、というケースも実は多いのです。そうけんくんをお使いでない人は、元のデータの整備が出来ていないので、こういうことも多々あるのです。
最近あるお客さまから、いま既に計量器に入っている旧基準をデータをそのまま見せかけだけで新基準に移行できないか、と頼まれてここ一ヶ月くらいお手伝いしています。規格書は一切見ないで新基準に切り替えるのです。いままでそうけんくんをやって来た人間ならこのような危険な行為が出来るわけないのに、何を血迷ったのか、引き受けてしまいました。というか自ら買って出ました。これがめちゃめちゃ面白い。久しぶりに私の知的好奇心を高まらせ、夜もほとんど寝ないで没頭しています。食品表示が好きなわけでもなくむしろ嫌いなのに、はまった理由はこれが「ビッグデータ」だからです。計量器に入っている膨大な旧表示データを解析することで人間が陥り易いミスのパターンがわかったり、旧から新への切り替えの重要ポイントはそう多くなくそのパターンを何度も学習させより新基準への見せかけに近づけたり、頻出ワードを解析し表示名のならし辞書の充実をはかったり。ロジックを書き換えてはまたゼロから表示を作りなおし、ロジック改良してはまた作りなおし、を繰り返してます。いまは私が手作業でロジックの書き直しをしていますが、もしこれが自動的に機械学習できたらどうなるかもうおわかりでしょう。現状は一社だけの計量器データを、この先もし何社分も解析できたら(と言わず全国の表示データを解析できたら)より精度があがり、規格書から作った表示に近づいてくるはずです。
ところで新基準に移す時もっとも多かったミスは、代替表記アレルゲンから一括表示アレルゲンに移行させるときに欠落起こしていることでした。新基準の一括表示は代替表記分も含めて全て一括表示内に記載しないといけないのです。ここで人間は見落としています。「いなりずし(酢飯、油揚げ、その他)、調味料(アミノ酸等)、(原材料の一部に小麦、卵を含む)」を新基準に変えて「いなりずし(酢飯、油揚げ、その他)/調味料(アミノ酸等)、(一部に小麦・卵を含む)」とする人が多いでしょうが、これだと油揚げの大豆アレルゲンを見落としています。「(一部に小麦・卵・大豆を含む)」としなければなりません。このようなパターンのミスがゴロゴロありました。
私が出来るのはここまでです。先日そうけんくんチームのシステムに「この先のディープラーニングの仕組みは任せるから考えてくれ」と頼んだところでした。完成までいましばらくお時間をください。私もワクテカで待っています。
規格書の自動変換を体験してみませんか?
規格書変換AIサービスかきかえくん無料トライアルで効果をお確かめください。
