食品表示の有料化
新表示切り替えまで、あと10ヶ月となりました。先々週は福岡で、先週は大阪で表示の講演をし、冒頭みなさんに「新表示に切り替えた方?」と尋ねたところおよそ300名中2名だけで、そのうちの1名が古くからのそうけんくんのお客様で、何だか嬉しくなってしまいました。
これが現状です。消費者庁は「何故未だ切り替えないのか!」と焦っているとも聞きます。胸に手を当ててよく考えて欲しいです。5年前に食品表示基準が出来て、その1年後に製造所固有記号のルールの変更、さらに1年半後は原料原産地表示の義務化、さらに遺伝子組換体の表示の変更、その他細かい解釈の修正など多数。早く切り替えた人ほど何度も何度も切り替える事になり、ラベルのマスター変更や事前印刷の版代考えると、ギリギリまで粘るに決まってるでしょう。こんな簡単なことも消費者庁はわからないのですね。いや、もしわかっていてやってるのだったら事業者のことは全く考慮しないということになります。
まことしやかに、添加物全物質名表示が消費者庁で議論されています。そもそも添加物情報は安心情報であって安全情報ではないのに、さらに全物質名表示だなんて。全く安全性には不要な情報の何者でもありません。安全情報は義務表示であるべきですが、安心情報は任意表示で十分です。何故ならば、安心情報を任意で書いていない商品があったとしてそれを不安に思う人は買わなければいいだけですから。安心情報を書いて儲けようと思う事業者は表示するでしょうから、任意表示のルールをその業界で決めればいいだけです。
私はそれをさらに発展させて、全物質名表示などの任意表示は有料化すべきという考えを持っています。「全物質名表示はこちらから」という二次元バーコードつけてアクセスするたびに「消費者」から100円ずつアプリ内課金で戴くのです。いわば情報提供料です。ということを真面目に言ったら「お金を払わないと情報提供しないのは、ははん、やっぱり良くないものが入ってるのを隠したいのね、とさらに誤解が膨らむ」と大反対されました。しかしそれはおひと方で、他の人たちは全て食品表示の有料化に対し好意的でした。私は問題提議のつもりで出したつもりだったのに、有料化賛成の人がほとんど、あながち任意表示の有料化もあり得るなと思い直しました。もし、どうでもいい安心情報は有料化すべきという意見に同調してくださる事業者さんがいらっしゃっるなら、我々で課金システムを作る用意があります。どうぞご連絡ください。
来年4月に切り替わる食品表示基準で安全に関わる重要な変更は、アレルゲン一括表示において全てのアレルゲンを含むようにすること、のみです。それ以外の情報は全てどうでもいい、見せ方の問題や安心情報です。これでは事業者さんがやる気出るわけありません。やらされ感のみ植えつけてしまいます。栄養成分表示が義務化になったから大変で新表示に未だ切り替わっていないと分析する人もいますが、それは思慮が浅い。栄養成分表示の必要性をきちんと説明しないで義務だ義務だと言ってもやる気出るわけがないのです。「行動の理由付け」をしてないこと。これが食品表示が切り替わらない大きな理由です。「行動の理由付け」が出来れば、あと10ヶ月でも切り替え可能と私は考えています。
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