アレルゲン項目の追加
先週米子のスーパー様に伺って、表示の雑談をして参りました。私がいつも「アレルギー表示と消費期限さえ間違えなければ何とかなる」と言っていることに対して「おかげでずいぶん気が楽になりました」とのお言葉を頂きました。
一方、博多のスーパーの連合体に行ったら、ある表示作成ソフト会社が「当社のソフトを使わなければ新基準切り替えできない。もし栄養成分表示してなかったら1億円の罰金になります」と脅したそうで大騒ぎです。よくよく話を聞くと、ここのスーパーは全てインストア加工で、店子さん達も小規模事業者。「これって添加物とアレルゲンだけ表示すればいいです。栄養成分表示不要ですねー」という私の言葉に、皆さんびっくりされてました。「〇〇せねばならない」「〇〇円の罰金」という言葉は詐欺です。ストップ!詐欺被害。と、ここ最近何度もコラムに書いているのは、切り替えがあと半年に迫ってるせいか、特にこの手の話が増えているからです。まずはアレルゲンが漏れていないか、現在の旧表示をしっかり見直してください。
そのアレルゲン、項目が加わる動きがあります。7月5日の消費者委員会でも話題になりました。くるみのアレルギー発症事例が急速に増えてきたので、今の推奨から義務に格上げする。またアーモンドの発症例も報告されてきたので推奨項目に追加する。というものです。これに対して特段の反対意見もなかったので、ほぼ間違いなく、くるみは義務、アーモンドは推奨に追加になるでしょう。命に関わることなので、私も追加に異論ありません。問題は開始時期です。くるみを義務にするなら、もしくるみの表示が漏れた時に取り締まりをしなくてはいけません。その方法がまだ確立しておらず、まずは検出方法を開発しなければならないそうです。えび・かにが追加されたときは3年半かかったので、今回も数年かかるだろうと予想されています。さらに経過措置期間が3年はあるでしょうから、完全義務化になるのはおそらく今から5〜6年先のことでしょう。遅過ぎです。
ここでまず議論されたのは検証方法つまり取り締まりの問題でした。事業者を如何に取り締まるかに主眼が置かれているのです。取り締まりが一番の問題ではなく、事業者がきちんと表示出来るよう情報を提供することが、患者さんのために繋がるはずです。もし原料配合のデータベースが世間に公開されていれば、自分が使っている原料にくるみやアーモンドが入っているかどうか瞬時に検索出来るからです。規格書情報がビッグデータで集まっていて誰でも利用出来る仕組み。原料の原料の原料……が、チェーンのように繋がっていて何が入ってるかわかる仕組み。夢物語のようですが、実際にはもう少しで我々の手に届くところにあります。私たちはこの世界を目指しています。
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